仕事が終わって誠也達は
2人で誠也の家に帰って
行った。


今日は誠也の叔母さんの
誕生日。


佐伯も一緒に連れて帰って
叔父さんや叔母さんに
会わすらしい。


今日1日.佐伯はずっと緊張する
と言っていた。


誠也にしても自分の彼女を
親に紹介するのは初めての
事で…誠也が本気だって事
を感じさせる。


誠也も佐伯と付き合い初めてから
男と女の間に成立する色々な感情
がある事を知っただろう。


ヤキモチや独占欲…。


お互いが想い合う気持ちの確認。


信じていても言葉が欲しくなる。


今.俺が果凜に一言だけ話せる
としたら…どんな言葉を
掛けるだろう?


声が聞きたい…。


会いたい…。


今でも愛してる。


そんな言葉だけが
思い浮かんでくる。


俺の初めの気持ちは
嘘だったのか?


俺.以外の男と幸せになれ…。

俺の事はもう忘れろ…。


本当は…本心じゃなかったの
かもしれない。


何度も揺らぐ俺の偽りの気持ち。


今.俺が素直になる事で
果凜はどう思うだろう?


「陸君…バイバイ。」


この時…俺さえすぐにお前に会いに行ってたら…。


何かが変わってたのかな…?