誠也はあの最低女の事を
思い出したのかみるみる内に
顔付きが険しくなって行く｡


｢あの女…思い出しただけでも
ムカついてくる!!｣


｢俺もアイツが男だったら
何してたかわからねぇよ…｡
誤解だったけど.あの時
ハッキリと果凜からも別れ
を告げられた｡

でも…考えてみれば俺が
別れようって言って果凜を
避けてたのにさ…あの時
果凜に誤解を解こうとした
俺が矛盾してんだよ｡

本当に果凜の幸せを願うなら
そんな事せずに嫌われた方が
よかったんだ｡
あの時.俺はつくづく自分
の身勝手さに気付いた｡
もうこれ以上果凜を振り回
したくねぇんだよ…｡｣


｢でも!!まだ好きなんだろ?｣


｢あぁ｡一生忘れられない｡｣


誠也が呆れている｡


｢お前は俺によくバカって
言うけどさお前は特大バカだよ｡｣


｢なんだよそれ…｡(笑)
まぁ.でも何事にもお前だけには
負けたくねぇからな…
特大バカか…上等だよ!!(笑)｣


｢えっ｡じゃあ…お.俺は
ウルトラバカだもんね!!
俺の勝ち〜!!｣


｢俺の負けだ…｡｣


｢オィ!オィ!そこは
あっさり認めなんよ!!｣


コイツはずっと変わらないバカで
ずっと変わらない俺の親友…｡