「陸ちゃ〜ん!!おはよ〜ん♪」


来た…来た。


俺とまた違った幸せを感じている奴が…。


今日も相変わらずテンションが高い。


まぁそれが奴の当たり前なら
仕方ないけど…。


「おはよ…お前さ…デカイ声で
人をちゃん付けで呼ぶな!!
俺も.もう20なんだよ…恥ずかしいだろ!!」


「へっ?俺も20だけど桃には
誠ちゃんって呼ばれてるん
ですけど…。なっ♪桃♪」


「…う.うん…。」


誠也のテンションを最大限上げて
いる張本人の佐伯が照れている。


「佐伯…本当にコイツでいいの?
他に行けばコイツよりまともな
男はたくさん居るよ。(笑)」


「おい!!陸.余計な事
言ってんじゃねぇよ!!」


「誠ちゃん…怒ると怖い…。」


「あっ.ご.ごめん!!
お.怒ってないからね。(笑)」


佐伯 桃花


あの最低女…梨華の後に
入って来た事務員。


俺達より一つ下で佐伯を見た
瞬間から誠也は恋におちた。


誠也の半年間の猛アタックの末に
2人は1ヶ月程前から付き合い始めている。


誠也が女に対して本気に
なったのは初めての事だった。


一途に想いを伝える誠也に
佐伯の気持ちも誠也に傾いて
行ったんだ。