「お前達こんな所で何してんだ?」


昼飯から帰って来たみんなから
聞かれて.俺達は笑うしかなかった。



「陸.オイル交換.頼む。」


「はい!!」


達也さんに言われてオイル
を交換する。


-R♪-♪-R


達也さんの携帯が鳴った。


「陸.悪い!!お袋からだ…まさか
産まれたのかな!?」


「えっ!?早く出てあげて下さい!!」


「あ.あぁ…。」


電話に出た達也さんの顔が
みるみる内にニヤケていく。


「わかった!!仕事が終わったら
すぐに行くから。」


電話を切った達也さんが
俺に抱きついてきた。


「陸やったぞ!!女の子だって!!
嫁さんも子供も元気だってさ!!」


「マジっすか!!おめでとう
ございます!!」


俺達の会話が聞こえたのか
みんなが集まって来た。


「達也.産まれたのか!?」


「はい!!今.お袋から電話があって
女の子が無事に産まれたって!!」


「そうか良かったな。
おめでとう!!」


みんなから祝福を受けて
達也さんは本当に嬉しそうだ。


電話…ん?


いつもケツに感じる微かな重みが無い。


俺はつなぎのケツのポケットに
手を当てる。


俺の携帯…確かここに入れてた
はずなのに…。