日を増す事に梨華の誘いが激しさ
を増して来る。


梨華は仕事が終わって誠也が
居ない隙をめがけていつも俺に
話し掛けて来る。


「陸.一度でいいから梨華と
デートしてよ♪」


「無理。」


「いつも無理.無理って
いつになったら無理じゃ
なくなるの!?」


「ずっと無理。」


これだけ言っても梨華は
引き下がらない。


「じゃあ一つ聞いていい?」


「………。」


「陸は彼女居るの?答えてくれなきゃ帰んないから!!」


ハァ…。マジで勘弁してくれ…。


「……居ねぇよ…。
でも忘れられない女は居る。
もういいだろ!!さっさと帰れよ。」


「梨華がその女の事忘れさせてあげるよ♪」


この女…バカじゃねぇの…。


「……テメェ…マジで
うぜぇんだよ。
もう…俺に仕事以外の事は
話し掛けてくんな。」


これ以上この女と居ると
頭がおかしくなりそうだった。


「陸!!お待たせ…。
梨華.お前また陸に
言い寄ってんのかよ!?」


「誠也は黙ってて!!
陸.梨華.絶対に諦めないから!!」


そう言い放つと梨華は
帰って行った。


ハァ…ッ。


俺のため息を聞いて誠也が
笑っていた。


笑い事じゃねぇよバーカ!!