仕事を始めてから2ヶ月が
経った。


毎日覚えなきゃいけない事が
たくさんあって俺の頭の中は仕事
の事でいっぱいになっていた。


でも.それを苦痛には感じない。


最近は.前に久志さんが言って
いた言葉の意味が分かるような
気がする。


「仕事って言うのは嫌々やって
たら続かねぇんだ。」


本当にその通りだと思う。


好きだからこそ難しい技術でも
身に付けようと努力する。


だから.俺は今.仕事に来る事が
嬉しくて仕方が無い。


でも…ただ一つ厄介な悩みがあった。


「陸♪これから梨華と
遊びに行かない?」


梨華は何かと俺を誘って来る。


「無理。」


事務の梨華とは仕事の事を話す
事がある為ずっと無視する訳には
いかず…最近は返事だけはする様
になったものの.極力この女とは
関わりたくなかった。


「お前マジで梨華に狙われてるかもよ。(笑)
アイツ准平と別れたらしいから。」


誠也が俺を見て笑ってる。


「マジかよ…。そう言えばあの2人
この頃.朝一緒じゃねぇよな。」


「梨華の方から別れよう
って言ったみたいだけど…
准平もそう思ってたらしいから
良かったんじゃねぇの。」