祐輔のお墓の前で座り込みながら
誠也と久しぶりにのんびりとした
時間を過ごす。


「陸.お前.婆ちゃん家に住むんだろ?これからどうすんだよ?」


「ん?どうすっかな…。
まずは仕事探さなきゃな。
少年院上がりに働ける場所なんて
そう多くは無いだろうけど…
頑張って探すよ。(笑)」


これからの俺の生活には少年院に
入っていたと言う事実が付いてまわる。


いくら罪を償ったとしても
そんな奴に世間は冷たい。


「俺の叔父さんの会社さ…。
忙しくて人手が足りないんだ。
叔父さんにお前の事.話したら
手伝って欲しいって…。
もちろんお前の事は全部
話してあるから心配すんな。
陸…俺と一緒に働かないか?」


誠也の事だから叔父さんに頼み
込んでくれたんだろう。
でも…これ以上.誠也の世話
にはなれない。


「…誠也ありがとうな。
でもお前に迷惑は掛けれないよ。
心配すんな…仕事は自分で
ちゃんと探すから。」


「迷惑なんて思ってねぇよ!!
それに人手が足りないのは
本当なんだ。
叔父さんも給料はそんなに
多くは払えないけど…手伝って
くれたら有り難いって言ってんだよ。ダメかな?」


「…………。」