廊下から感じる2人の気配。


俺は我に返り時計を見る。


「ヤバイ!!」


約束の時間まで後10分…ダッシュ
すれば何とか間に合う。


陸達のせいで着替えも出来ずに
制服のまま部屋を出た。


なぜか俯いたままの星野…。


さっきまでの星野の姿は想像出来ない。


俺は陸に事情を説明して階段を
駆け降りて猛ダッシュ。


俺…さっきからどれだけ走れば
いいんだよ…。


その日からの俺は学校で星野に
会う度に思い出すのはあの日の
星野の姿…。


学校では誰もが知る星野総合病院
のお嬢様.美人で成績も常に上位。


そんな完璧な星野の身体には
常に男に抱かれた印が胸に付
いているなんて誰も思わないだろう…。


あの日から星野は何度陸に抱かれ
たんだろう?


今もその制服の下の身体には
印がたくさん付いているのか?


純情そうな星野だからこそ余計に
俺の欲望が爆発しそうになる。


毎日の様に星野を思い出し行う
自慰行為…終わった後の虚しさ
は陸への憎しみへと変わる…。


俺の女だったのに…。


星野の初めては俺の筈だったのに…。