その後の2人は俺の予想を裏切る
様に今も付き合いが続いている。


「俺.果懍の事は真剣だから。」


そう言っていた陸の言葉を俺は
信じられないでいた。


今までの陸を見ている限りずっと
1人の女で満足出来る筈なんて無いんだ…。


もう星野は陸に抱かれたんだろうか…?


星野の初めては俺の筈だったのに…。


陸にしてみれば星野から処女を
奪う事なんて簡単な事だろう。


言葉巧に星野に迫る陸の姿が目に浮かぶ。


きっと星野はそんな陸を拒めずにいるんだ。


そんなある日.俺の星野像を覆す
ような出来事に遭遇してしまった。


一週間程前に母さんから前に一度
家庭教師をした中学生の女の子が
また俺に頼みたいと言っていると
聞き俺は渋々引き受けた。


今日がその日…完全に忘れて
しまっていて参考書を買う為に
本屋に居た俺は慌てて家に戻る。


ヤベェ…。


家に着くと陸と星野の靴が目に
入った。


「チェッ…まだ別れてないのかよ…。」


俺は中学生のガキの為に急いで
帰って来た自分と人の女を奪って
暢気に家で戯れているであろう陸
に対して急に怒りが込み上げる。