岳の気持ちは本当の所まだ果懍を
想っているかもしれない。


でも俺は…果懍に対しての気持ち
だけは嘘はつきたくなかった。


「そっか…。陸.お前.星野と
付き合って本当に変わったな。
星野もさ学校でお前の事話す時
凄く幸せそうな顔するんだよ。
正直始めは辛かった…。でも今は
本当に大丈夫だから。(笑)」


「岳…。ごめん。」


「謝んなよ…。(笑)」


「陸!!何してるの!?
早くお風呂に入りなさい!!」


下からお袋の怒鳴り声が聞こえてきた。


「結局カミナリが落ちたな。(笑)
早く行かないとまた母さんに
怒鳴られるぞ。」


「あのババァは1日1回は俺を
怒鳴らなきゃ気が済まねぇのかよ…。」


「かもな。(笑)」


俺はお袋に.また怒鳴られる前にリビングに降りる。


「やっと降りて来た!!
言ってから何分経ってるのよ!!」


ここで逆らうとまたババァの
怒りを倍増させてしまう。


「ごめん。」


「陸…お風呂に入らない方が
いいんじゃない?」


「はっ?なんでだよ?」


「あんたが素直に謝るなんて
きっと熱があるのよ。…あっ!!」


「な.なんだよ!!」


「それとも.また何か悪い事したの!!」


なんでそうなんだよ…。