「何.言ってんだよ…。
医者になるのが夢なんだろ?
俺なんかの為に自分の夢.諦めて
どうすんだよ。
それに…俺はお前の夢.応援する
から…。
だから…そんな簡単に自分の夢
諦めるような事.言うなよ…。」


本当は俺も限界にきてるのに
果懍には言えない。


今.俺が果懍の前で弱音を吐いて
しまうとお互いがダメになってしまう。


それにいつか果懍は夢を諦めて
しまった事に後悔する日が来るんだ。


果懍に後悔だけはさせたくない。


「俺はいつもお前の事.想ってる。」


そう言って果懍の頭を撫でる。


「…ごめん。…陸君ごめんね…。
自分で決めた事なのに…。
ごめん…。」


果懍が泣きながら何度も俺に
謝ってくる。


「なんで謝んだよ…。
俺は嬉しいんだぞ…俺と一緒に
居たいって言ってくれた事。
果懍が俺と同じ気持ちで居て
くれてんだって分かったから…。」


「うん.うん…。」


「果懍…お互い頑張って今を乗り越えようぜ…。
その先には必ずいい事が待ってるから。」


「いい事…?いい事って何?」


「……内緒。(笑)」


「……やっぱり私…頑張れない…。」


「はっ?」


果懍が俺を睨んでる。