「陸!!そんな所で何してんだ?」


声のした方を振り返ると岳と
見た事の無い女が立って居た。


「………。」


「どうした?家に帰るんじゃないのか?…陸?」


「えっ。…あっ…あぁ.今から帰るとこ…。」


「そっか。(笑)あっ。…紹介するよ。星野 果凜さん。」


「初めまして…果凜です。(笑)」


「ども…。」


岳が女を連れて帰って来るなんて初めての事だった。


「陸.今日は早かったんだな。」


「岳に勉強…あっ.いや…ちょっと
眠かったから…。」


女が帰ってから岳の部屋に行くか…。


当たり前の様に二人が岳の部屋に
入って行く…。


俺と言えばベットの上で何もする
事が無くてボーッとしてる。


それにしても…綺麗な女だった。


星野 果凜…。


果凜の笑った顔が俺の頭から離れない…。


隣の岳の部屋からは二人の笑い声
が聞こえてくる。


もう一度だけ果凜の笑った顔が見たいと思った。


「俺…バカじゃねぇの…。(笑)
岳の女だぞ…。女が帰るまでちょっとだけ寝るか…。」


俺は夜遊びも祟ってすぐに眠りにつく。


勉強しなくちゃいけねぇのに睡魔
には勝てなかった。