バイキングと言っても男の
俺にはいくら頑張っても2個食ったら限界。


そんな俺に対して普段は少食の
果懍の皿には色々な種類のケーキ
が所狭しと乗せられている。


果懍は幸せそうな顔で次々と平らげていき完食した。


「幸せそうな顔してんな。(笑)」


「うん♪幸せ♪また来ようね!!」


果懍の嬉しそうな顔が見れるなら
1時間並ぼうが苦じゃない。


「あぁ。また来ような。(笑)」


果懍が満足した後.店を出ると俺は果懍を家まで送る。


「じゃあな…。明日.塾が終わっ
たら電話して来いよ。」


「うん。陸君…ごめんね。
明後日.会えるの楽しみにして
私.頑張る…。陸君.キスして…。」


さすがの俺も果懍の家の前では
出来ず家の横にある細い路地に
果懍を連れて行く。


うっすらと果懍の家からの明かり
が俺達を照らしていた。
俺は果懍を抱き締めキスをする。
長いキスの後.唇を離すと果懍の吐息が漏れる。


離れたくない。


このまま時間が止まればいいのに…。


「陸君…ギユッってして…。」


俺は果懍のこの言葉に弱い。


抱き締めると果懍も俺にしがみ
付いてくる。