「そんなことは…
「あるある、大アリ!
ちなみにアイツ、女の子のアド自分から聞くなんて初めてだから。」
「そうなの…?」
思わずびっくりして敬語を忘れる。
だってモテたんでしょ?
というか今も現在進行形じゃない。
まさか、初めてなわけないよ。
「ほーんとよ。いつも聞かれてるから聞く必要がないんだって。
ほんと生意気よねー。
めぐみちゃん、あなたは健にとってすっごく大きな存在なの。
私は明日からまた海外に戻っちゃうからさ、健のこと、よろしくね。」
ねぇ、信じてもいいの?
三橋くん。
私は浮かれてるんじゃないって、信じてもいいの?
期待しても、いいの?
―三橋くんを信じたい。
そう思えた瞬間、無償に彼の優しい笑顔や温もりが一気に蘇り
悔しいくらいに泣けてきた。