ざわつくビル街。


行き交う車の音。


雨の降りそうな、空。


「ごめんね。呼び出したりして…。」


由美さんと並んで歩いている今。

彼女がとことん女の子らしくて、私は自分の女度の低さに涙が出そう。


声も可愛い。
世にいうアニ声ってやつかしら?

私よりも小柄で、年も2つ上らしいけど、童顔にこのショートカットがさらに彼女の可愛さを引き立てていた。




「ここでもいい?私よくここに来てたの。」


来てた…あ、そっか。
今まで海外にいたんだっけ。