「お待たせいたしました。アイスラテで……


息を飲んだ。


だって、そこにいたのは、



「こんにちは。」


由美さんだったから。



「突然、ごめんなさい。たまたまここ入ったらあなた見つけたから…無理言って呼んでもらったの。」


申し訳なさそうに眉を寄せる、
そんな仕草までもが愛らしくて


嫉妬に似たドロドロした黒い感情が、


脳裏に焼き付いている気がした。

それを隠すために目線を下げ、
アイスラテを机の上に置く。


「いえ、大丈夫です……。」


感じ悪い。


自分でも自覚しつつも、声のトーンは上がらない。