私の帰り道とは逆の方向に走り続ける。


今更戻るなんて出来ない。


また会ってしまうかもしれないから。


そんなの、立場なさすぎじゃん…

やっと立ち止まり
頬に手をやると、いつの間にか泣いていたことに気付いた。


その涙は、止まることをしらない。


「情けな…っ。」


私は唇を噛み締め
流れる涙に身を任せた。