次の瞬間。 さっきまで近くにあった温もりがあっという間に消えてしまった。 それはもちろん、三橋くんが私の体を引き離したから。 「由美…っ」 ―由美…? 三橋くんの表情に微かに見えた焦り。 私はその視線の先へと目を向けた。 そこには、栗色のショートカットをした可愛らしい女の子が立っていた。 私よりも小柄な感じ。 でも、私なんかより全然可愛い。 いかにも、モテそうって感じ…