ほんと幸せ〜。

なんて思いながら私もケーキを頬張る。
しかも今日はお昼食べれなかったからね。
…三橋くんのせいで。


「あっ!」


「なに?どうしたの?」


美香はガラス越しに何かを見つけたらしく指差した。


「見て!あれ、あれ。」


「あれ?」


私は首を後ろに向ける。


…あ。


そこには、三橋くんと知らない綺麗な女の子が歩いていた。


やっぱり。ただのタラシじゃない!
私はすぐに前を向いてケーキをつついた。


「いやぁ〜、健もモテるねー。」

「ただのタラシなだけでしょっ?」