「健はめぐのことほんと好きだよね〜。」


美香がからかい半分で言うと、


「うんっ!めぐ大好き〜♪」


とさらに強く抱き締めた。


「ちょっと美香!からかわないでよ!」


「いいじゃん、いいじゃん。健かっこいいし♪」


そういう問題じゃなーい!!

だってほら、前田くんなんかもう呆れちゃってるよ?!

高橋くんは…相変わらず笑ってるけども…。


「ほら。健行くぞ。」


前田くんは立ち上がるなり
三橋くんの腕を私から引き剥がした。


「え!今来たばっかじゃん!
め…めぐ〜!!」


三橋くんはずるずると引きずられ叫び声だけが食堂に響いた。



「た…助かった…」


私は肩を撫で下ろす。


そんな様子を見て、高橋くんは
クスクスと笑った。