「あれ?ユカリ?」  
  「そーなんよ。ミキは学級代表だもんね。」
   4組代表の女子はミキだった。ミキは頭がいいから学級代表をやっているのだ。
  「4組の男子は?」
    私が聞くと
  「今ジャンケンしてる、希望者多いよね、まぢキモイ」
   ミキは相当イヤな顔をしていた。・・・実はみんなミキ目当てでジャンケンしていた。
   ミキは男子があまり好きじゃないので、男子がかわいそうだ・・・
  「よっしゃー!!」
   おっ決まったな?ジャンケンに勝って前に出てきたのは・・・
   
  「お?横井もか。仲間だな!」
  「・・・オマエかよ」
  
   リョウだった。
   ジャンケンに負けた約10人はリョウをにらんでいる。
   ごしゅうしょう様デス・・・
   しかもリョウはミキ目当てではなく、ローソク目当て・・・
   なんなんだ、コイツは・・・
  「全員そろったね。じゃあ、ローソクをもらいにきてください。」
   先生の言葉でみんな前へ出る。ローソクは結構大きかった。
  「はぁ・・・かったるい。」
   私はため息をつく。
  
  「おーーローソクでけえ!!オレ持ち帰ろうかな。仏壇に飾りたいし。」
   はぁ・・・まったく。笑えるよな~テンション高すぎだし。
   バカ発言しすぎやろ~


  ―と次の瞬間。


  ゴロゴロ・・・  ピシャーッ


  ブツッ―――――――


  「ギャー!!」
  「な、何が起こった!?」
  なんと雷が落ちて停電してしまったのだ。あたりは真っ暗だ。