またこいつと同じクラスなのかと思えば思うほどイライラがおさまらない。
私は悪くないのに。
……アレ?!私の前の席の子と隣の席の子がいない。
どうしたのかなぁ?まあ、格技場に忘れ物でもしたんだろう。
何分かたったところで小笠原先生というハゲ丸出しの先生と前の席の子と隣の子が戻ってきた。
「ちょっと一人、靴を入れ間違えてた子がいました!今度から間違えないようにしてね!番号が靴の上にくるように入れてね!!」
その先生が私をチラリと見て言った。
ほらね。トホホ……。
やっぱり私が鈍臭いのから卒業するのは不可能なのだ。
はぁ、もういいわ。忘れよう。
あ、もう帰れるんじゃん。ラッキー!!
「よっひかる!」
後ろから急に肩を叩かれたからビックリした。
声をかけてきてくれたのはサリナ。2、3年生の時同じクラスで結構仲良しだった。
私が六年生の頃とくにお世話になった。
ちょっと色が黒くて、セミロングではないけど髪は肩までの長さ。
「サリナじゃーん同じクラス?私五組だけど。」
「ウチも五組!」
「本当に?これから一年どうぞよろしくっ!!二年生、三年生同じクラスじゃなくても頼むよ!」
「うん、もちろん!てか、もう二年、三年の事話してるし!じゃあ今日はこのへんで!また明日と!」
ふぅー助かったぁ。サリナがいるんなら大丈夫だな。
「あ、ひかる〜!」
次に声をかけてくれたのは絵梨。
アメリカ人と日本人のハーフで「カワイイ」ではなく「美人」に属する。
「絵梨かぁ!同じクラス!?これからもよろしくね!」
「うん、こちらこそ!あ、明日メアド教えてよ!」
「うん。じゃあ明日教える!」
「じゃあまたね!」