輝の会話が、微かに聞こえたが、私の知らない人、それも、声が弾んでたように感じた。
男だと思いたいが、実際は、どうなのかさぇ分からないし、輝は、もう出掛けたのかしら。
ベットに寝てる歩ちゃんの傍に行き、軽くしゃがむように、歩ちゃんの頬に軽く触れた時、微かなミルクの匂いが私の鼻に柔らかく包みこんでると、
「うぎゃぁ うぎゃぁ」
と頬を触れたからなのか、分からないが歩ちゃんが泣き出して、慌てて、歩ちゃんを頭を支えながら抱きしめた。
「うぎゃぁ うぎゃぁ」
泣き止もうとしない歩ちゃんに、壊れそうな歩ちゃんにどうすればいいのか分からない私。
恐る恐る部屋の中を歩いて泣き止まないかなぁと思いながら、歩いたが泣き出す歩ちゃん。