「あれー、辻原!クラス一緒?」

いきなりアイコを呼ぶ、にぎやかな声がした。

振り返ると、そこには白石くんと夏木がいた。

白石くんがドアのところから、こっちに思いっきり手を振っている。

クラスの視線が一気に白石くんと夏木に注がれた。

まーた派手な登場して…。

アイコと白石くんって、こんなに仲良かったんだ。

「白石くーん!うん、わたしたちクラス一緒だよ!」
「まじかぁ。知ってるやついてよかったわ」

人懐っこい笑顔を浮かべながら、白石くんが近寄ってくる。

夏木はその後ろを黙ってついてきた。

顔にはモロに不機嫌です、って書いてあるみたいだ。