この角を曲がると小さなタバコ屋さんがある。

近所に住むおばあちゃんのお店。
血のつながりはないけど孫のように可愛がってくれる。



「みなみちゃん。おはよう」


白い割烹着を着て若草色の着物を着てる小さなおばあちゃんは笑いかける。


「タバコ屋のおばあちゃん!おはよう。行ってくるね」
またペダルを勢いよくこぐ。


「気をつけて行くんだよ〜!」
遠くでおばあちゃんが叫ぶ。