―……数時間後……―

「あぁ〜！歌った歌った♪」

「春、歌いすぎだよ……。まったく……」

私は、呆れた顔で春の肩に手を置いて言う。男子三人がその様子を見て、プッと笑う。まるで漫才を見ているように。

「それじゃぁ……私が言うのもなんだけど、今日はこれでお開きにしよっか？」

プチ合コンが始まってからもう、四時間ほど時間がすぎた……。私たちは、カラオケ屋の外にいる。
そろそろお開きみたいだ。まぁ、もう六時半だしね……。携帯をパタパタと開けたり閉じたりしながら、短くため息をついた。

「そうだね。お開きにしよ！！」

相変わらず名前の分からないヲタクボーイが言う。

「じゃぁ、ここで各自解散って事で！！」

「「「「はーい！」」」」

そう言って、私の初（？）合コンは終了した。なんかしんないけど……疲れたなぁ。はぁ。と、私がまたため息をついたとき、萩村祐馬君（なぜにフルネーム……？）が走って戻ってきた。

「あっ氷野……さん！！」

「……さん付けやめてってば！」

ギロッとにらみつけながら言う。祐馬君は、一瞬ひいてから気を取り直して言った。