「えー…何でこんなに広いんだろ...??」

私立南高校

大きな桜の木に広い校舎


ちょっと困るなぁ


この校舎の地図頭ん中に入れとかなきゃ...


「あの曲がり角を曲がれば...」



ドンッ


「きゃっ!!」

「わっ!!」

ぶつかっちゃった...

私本当にドジだなぁー

しかもしりもちついちゃうし...



「あ、あの ごめんなさい...」

「俺の方がよそみしてたし、ごめんね??
大丈夫??」


手を差し伸べられるのなんて初めてでちょっとドキドキ...


「ありがとう」
「いえ」


ニコッ


ドキッ。




えっ...??


私今ドキッってした??


なんか顔熱いかも...


「一年二組??」

「あ...うん」


「同じ。行こ」


助かったぁー

しかも角曲がっても全然違うしぃ...


「俺、桜也。よろしく」


「私 未歩 こちらこそよろしく...」


これが私と桜也の物語の始まりだった…

私の胸は

まだドキドキしていた...