お風呂から出た陵弥。
スウェットを下だけ履いて、濡れた髪をタオルで拭く仕草が色っぽい。
ドキッとして、目を反らした。
「凜花も入れば?」
「…ぅん…」
…何か恥ずかしい…
………………
お風呂から出ると。
ミネラルウォーターを飲みながら、ソファーで寛ぐ陵弥が。
「おいで…」
私を手招きして隣に座らせた。
「髪、乾かすから前向いて」
ってドライヤーをかけ始めた。
前にもこんなシチュエーションあったよね……
コーヒー被って。
凄くドキドキする。
「髪…伸びたな…」
後ろから聞こえる陵弥の声にドキドキが加速した……
「…ぅん…また伸ばそうかと思って…」
優しく撫でる様に指を通す。
「凜花なら長くても短くてもいい」
…私…変かな……
陵弥の言葉だけで抱きしめられてる様な気持ちになる。
陵弥の指先が触れるところに神経が集中する。
フワッと同じシャンプーの香りがした。