「…俺…最初は陵弥のものが欲しかった…けど…」





えっ?…けど…



「陵弥関係なく凜花ちゃんが欲しくなった」



「な、何言ってんの…止めてよ幸樹君…」





動けない私を真っ直ぐに見下ろして。




顔を近付ける。



辛うじて首を左右に振って、抵抗するも直ぐに幸樹君に捕らえられ。




唇を塞がれてしまう。




…っ……んっ……やめ…



陵弥の甘いキスじゃない。



…ヤダ……陵弥…



幸樹君の唇が首を這い。

ブラウスのボタンを外す。


胸の膨らみが見えるところで幸樹君の手が止まった。




「…陵弥…」



そう呟いて、見つめる私の鎖骨や胸には。





陵弥が付けた赤い印があった。




私に陵弥だけが付ける事の出来る印。








それを見た幸樹君の手が僅かに震えてる…?




「…何で…陵弥なんだよ」




……………




「…幸樹君…私ね…」



幸樹君はゆっくり私を見つめた。






「……私…レイプされかけた事があるの…」






私は夏休み前の出来事を、話始めた。