「おう。で俺、前あいつにいっそのこと鳴海とヤッたらどうって聞いたらさ…」


「……気色悪い事言うなって怒られた」

「…………!」

ちぃはジャージの中で丸くなった。

「そんなこと言ってたんすか!」

「ヒノケン先輩も結構言いますね(笑)」

1年2人も西田につられて笑った。

「まぁでもあいつアニヲタとかにはいんじゃね?」

「アニメ声だからですか?」

「そー」

西田は深く頷いた。

「目つぶってヤッたらアニメキャラとヤッてる気分になれそうすね(笑)」

「そーいやお前ガンダム好きだよな…」

「いや、好きだけど…アレはちょっと違うだろ?!」

となりの1年がポツリと呟いたが、もう一人はすぐさま否定した。

後ろからバサッと音がした。

1年が振り返ると、涙目のちぃがジャージに埋もれて立ち上がっていた。

西田を見ると、西田はちぃをものすごく不愉快な目で睨みつけていた。

「………!」

その視線に耐えきれず、ちぃは部室を走って出た。