西田に敬語を使ってることから、他の二人は1年なのだろう。

「いや、お前らに怒ってんじゃなくて…こんなんマネージャーの仕事だろ?」

「そ…そうですよね」

確かに、数日前に西田にジャージを洗うように指示をされていたが、こんな量をいっぺんに持って帰れる訳がない。

(少しずつ持って帰ろうと思ってたのに…)

"痛まない様に手洗いでな"と無茶をつけられて、途方にくれていた。

ジャージなんて、他の部活だったら各自で持って帰って洗っているのに…西田はちぃを困らせるためにわざわざ部員から使ったジャージを集めていたのだ。


「お前らさ、正直あの2年のマネージャーどう思う?」

あえて名前は出していないが、2年のマネージャーといえば、ちぃしかいない。

1年生2人は、部室にちぃがいることに気づいてない。

知っているのは西田だけだ。

それを踏まえた上で、西田はちぃのことを2人に聞いていた。