私の名前は、野村真衣。

専門学校に通う、16歳だ。

最近、すごく興味のある人がいる。

気がつくと、その人のことばかり考えてる。

…好きとかじゃないけど。

1ヶ月前から、デパートのオシャレなカフェでバイトを始めた。

「おはようございまーす」

挨拶して、エプロンをつけながらシフト表を確認した。

「今日は…一緒だ」

「なにが?」

「風間さん!」

振り返ると、長身のイケメンが立っていた。

「今日、入ってたんですね…」

「うん、時間なかったから学校から直行してきた」

いつもは私服だけど、今日はブレザー姿だった。

「あ、ほんとだ…制服、初めてみるかも」

「でしょー」

風間さんは着替えながら私に微笑んだ。

「なんか、こうして制服きてると…高校生なんだなって感じです」

「えー?どゆ事?」

「私服だと高校生に見えないから…」

(あっ、失言?)

「すいませんね、老けてて~」

風間さんは笑って私の頬をつねった。

「いたい~」

「はは…」