「私はそんな事なかったけど…」

伊澄は頬を膨らました。

「だから面倒くさいってフラれたんでしょ」

「…ぐ」

痛いところを、つかれた。

「伊澄さ、笹木と別れたんだよね」

「うん、せっかく紹介してくれたのに…ごめんね」

伊澄は小さく仁絵に頭を下げた。

「いや、それは全然いいんだけどさ。当人同士の問題だし」

「うん…」

確かにその通りだが、やはり罪悪感は残る。

「でもね、伊澄…」

「うん」

「高校生にホレちゃだめだよ」




注文を終え、直人はミサキを見つめた。

「なんか、急に呼び出してごめんね」

「別に…俺も会いたいと思ってたし」

「私も」

ミサキは頬を赤くして微笑んだ。

「で、話って?…まー検討はついてんだけど」

「…ふふ」

「………」

「私ね」

「うん」

ミサキは一息ついた。

「子供、できたんだ」