「でもさ、彼女の高校共学だからクラス会ってことは男子もくるわけじゃん?」

土谷は興奮してモザイクキャラを忘れて素に戻っていた。

「まあね」

「まあ、伊澄ちゃんの前で言うのもアレだけど…高校のクラス会っていってもつまりは飲み会じゃん??みんな酒飲むじゃん!そんな状況に彼女が行くの嫌じゃない??」

(まあ…飲んでタチ悪くなるのもいるけど…)

「でも、大勢くるんでしょ?」

「そうだよ。彼氏いるって知ってたら他の男も手は出さんでしょ」

伊澄の言葉にキノも乗っかった。

「でもやっぱ酒入るとさ…」

土屋は困ったように頭抱え込んで小さくなった。

「今までは俺が行くなって言ったら行かなかったのに、何で今回…」

「今まではガマンしてくれてたの?」

「うん」

問いかけると、フツーにうなづかれた。