小学生の素朴な疑問だった。

「…………!!」

(いや……落ち着け、タカ!小学生といたら、誰もが通る道だ……)

「ふつうのホテルとちがうの?」

「まー……ラブホテルってゆうのは……愛、が生まれる場所なんだよね」

「えー!!スゴい!!」

本当の意味がわかってるのかとハラハラしながらも、自分も無理にテンションを上げた。

「そう!ラブホテルはスゴいのだ!!」

「タカちゃんいったことある?」

「え………あー……まぁ、金があるときに……たまにだけど」

そこはリアルに答えた。

「るりもいきたい!こんど、つれてって」

「あー…そこは子供、入れないんだよ」

「え~」

瑠璃はぶぅ…と口を膨らました。

「大人になるまで我慢な」

膨らました頬を両手で抑えると、小さな口から少量の空気が漏れた。

「るりが大人になったら、つれてってくれる?」

「あーそん時、るりが好きな人につれてってもらいなさい」

「るり、タカちゃんがい~!!」

(~~~っ!可愛い!!)

下の兄弟のいない土屋は、つい瑠璃を可愛く思い、抱き寄せた。

「じゃー瑠璃がリィリィみたいな子になったら連れてっちゃおうかな♪」

「ほんと?やくそくだよ?」

「約束するから、お姉ちゃんにはナイショな!笑」