「やっほー伊澄ちゃん、元気??笑」


元気よく保健室のドアを開けて入ってきたのは……

火野健介(ヒノケン)


「…伊澄ちゃんじゃなくて先生!!」

「いいじゃん、固くなるなって」

そう笑って返して私の肩をばんばん叩く彼は、バレー部所属のムードメーカー。ツンツン頭で、肌弱いのか、ニキビが多くて、少し顔が赤めいて見える。
…ちなみに、彼女はいない。



「先生の友達とか、いい人いない~??」

「いない!!」


いや、いるけど…。私の周りの子なんて、みんなハタチ過ぎてんのに高校生なんか紹介できないし!!てか、教員が生徒に女紹介できるわけないしっ……!


「ヒノケン、お前伊澄ちゃんにたかんなよ」