「水澤くんもそうだったんだ?」
「いや、俺の場合は……トラウマじゃないけど、すごいガキの頃に、なんか路地裏でトマトがぐちゃぐちゃになって捨ててあるの見たんだよ。それでトマト見る度になんかその事を思い出して……」
「なんじゃそりゃ(笑)」
よくわからない理由に、他の4人は笑った。
「いや、少しガラの悪い通りでトマトが落ちてんのがなんか気持ち悪かったんだって。今、平気だけど」
(あれ……でも)
直人はふと考えた。
(何で食べれるようになったんだ……?)
少し勇気を出してトマトを食べたら、案外平気だったのは覚えてる。
(そのトマトを食べるきっかけが……?)
『……たしが食べてあげる』
ふと心に聞こえた優しい声。
『ごめん……私……もう』
(ああ……そう、か)
思い出した。
次の瞬間、ケータイが鳴った。
「いや、俺の場合は……トラウマじゃないけど、すごいガキの頃に、なんか路地裏でトマトがぐちゃぐちゃになって捨ててあるの見たんだよ。それでトマト見る度になんかその事を思い出して……」
「なんじゃそりゃ(笑)」
よくわからない理由に、他の4人は笑った。
「いや、少しガラの悪い通りでトマトが落ちてんのがなんか気持ち悪かったんだって。今、平気だけど」
(あれ……でも)
直人はふと考えた。
(何で食べれるようになったんだ……?)
少し勇気を出してトマトを食べたら、案外平気だったのは覚えてる。
(そのトマトを食べるきっかけが……?)
『……たしが食べてあげる』
ふと心に聞こえた優しい声。
『ごめん……私……もう』
(ああ……そう、か)
思い出した。
次の瞬間、ケータイが鳴った。