"なんなら、高校辞めて働いて3人で暮らすのも、悪くないと思ってる"
そう言った聖也の顔は本気だった。
(あいつ……マジかよ)
「……と、なおと!」
キノの声に直人はハッとした。
「ああ……ごめん。ボッとしてた……」
「どうしたの?トマト嫌い?」
キノの指摘に、直人は自分の前の小皿にあるトマトの肉詰めを食べようとしてそのまま箸が止まっていたことに気がついた。
「好き嫌いはよくねーぞ、せっかく伊澄ちゃんが取り分けてくれたのに」
(あ……そっか、伊澄ちゃん)
土屋に言われて直人は隣に座っている伊澄を見た。
少し、心配そうな表情だ。
「ごめん、考えごとしてただけ」
そう言って箸でトマトを取ってパクッと口に入れた。
「……トマト苦手だった?」
「いや、昔は食わず嫌いだったけど、今は大丈夫」
「食わず嫌いだったんだ(笑)」
やっと、伊澄は少し笑った。
「そうそう(笑)」
「俺、野菜の中で唯一食べれるのトマトだけど、たまになんかトマト嫌いな奴いるよな」
偏食家のヒノケンが話にのってきた。
そう言った聖也の顔は本気だった。
(あいつ……マジかよ)
「……と、なおと!」
キノの声に直人はハッとした。
「ああ……ごめん。ボッとしてた……」
「どうしたの?トマト嫌い?」
キノの指摘に、直人は自分の前の小皿にあるトマトの肉詰めを食べようとしてそのまま箸が止まっていたことに気がついた。
「好き嫌いはよくねーぞ、せっかく伊澄ちゃんが取り分けてくれたのに」
(あ……そっか、伊澄ちゃん)
土屋に言われて直人は隣に座っている伊澄を見た。
少し、心配そうな表情だ。
「ごめん、考えごとしてただけ」
そう言って箸でトマトを取ってパクッと口に入れた。
「……トマト苦手だった?」
「いや、昔は食わず嫌いだったけど、今は大丈夫」
「食わず嫌いだったんだ(笑)」
やっと、伊澄は少し笑った。
「そうそう(笑)」
「俺、野菜の中で唯一食べれるのトマトだけど、たまになんかトマト嫌いな奴いるよな」
偏食家のヒノケンが話にのってきた。