「ごめーん、遅れた」

土屋とヒノケンが仲良く遅れて到着した。

「おそい」

「わるいわるい」

「てか、聖也は??」

土屋は辺りを見回した。


「ちょっと電話してみる」

キノが聖也のケータイにかけた。

『……もしもし』

「あ、聖也いまどこ?」

『あー…少し、遅れるぽい』

「ぽい?どんくらい遅れる?」

『わかんないから…先に店入って』

なんだか、様子が変だ。

「どうしたの?様子おかしいけど。何かあった?」

『何もないって…あと、直人も遅れるから……」

ケータイにそう告げた聖也の目の前で、直人が立ち尽くしていた。

『へ?何で直人?』

「…またかけ直す」

そう言って強引に電源を切った。

「あ、聖也じゃん」

直人を追ってきた中村が、聖也に気がついた。

「……………」

直人は何も言わずに二人を見つめている。

その内、岬に異変がおきた。