「つーかなんでキノはりょうが好きなの?」
「それは…」
~~~~~~~~~
授業前のザワザワしている教室で、一際大きな声で話す女子。
「りょうさー、こないだの紹介の男子どうなったの?」
「ああ、一回遊んだけど……それきり(笑)!!ミカは??」
ミカの問いに、りょうはケータイをいじりながら答えた。
口の中でガムをくちゃくちゃ噛む音が聞こえる。
広瀬りょう。
大槻ミカ。
1年で唯一女子のいるクラスになり、まだ話したことはあまりないけれど、何せ女子は3人しかいないので、名前はすぐに覚えた。
最初は特に興味があった訳でもない。しかしミカはそうでもないが、思いっきり今時のギャルなイメージのりょうは、校内では一際目立つ存在だった。
「……昨日さ、道端でケータイ落としてさー、画面暗くなっちゃってさ」
りょうはその時にケータイについた小さな傷をミカに見せた。
「えっ、それやばくね??」
「うん、電源長押ししたらついたけど……まぢ焦ったしー」
「それは…」
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授業前のザワザワしている教室で、一際大きな声で話す女子。
「りょうさー、こないだの紹介の男子どうなったの?」
「ああ、一回遊んだけど……それきり(笑)!!ミカは??」
ミカの問いに、りょうはケータイをいじりながら答えた。
口の中でガムをくちゃくちゃ噛む音が聞こえる。
広瀬りょう。
大槻ミカ。
1年で唯一女子のいるクラスになり、まだ話したことはあまりないけれど、何せ女子は3人しかいないので、名前はすぐに覚えた。
最初は特に興味があった訳でもない。しかしミカはそうでもないが、思いっきり今時のギャルなイメージのりょうは、校内では一際目立つ存在だった。
「……昨日さ、道端でケータイ落としてさー、画面暗くなっちゃってさ」
りょうはその時にケータイについた小さな傷をミカに見せた。
「えっ、それやばくね??」
「うん、電源長押ししたらついたけど……まぢ焦ったしー」