「えっ…どうしたのって」

「ヒノケン、なんか様子おかしいけど。いきなり合コンとかさ」

「合コンは…前からしたいと思ってたけど」

ヒノケンはバツの悪そうな顔して俯いた。

「まだ、学校くるのツラいって?」

「いや、てかもうあいつ…転校するって」

「えぇ?!」

あの時を思い出すと、なんだかやるせない気分になり、その辺に落ちているゴミを蹴り飛ばした。

「俺さ、偽善者とか言われちゃった。」

「え、あの子に?」

「いや、違う子に(笑)」

偽善者とゆう一見難しい言葉の意味は、そんなに偏差値のよくないヒノケンでもよくわかっていた。

意味がちゃんとわかるので、結構凹んでいた。

「そんな…そんな事ないって!!ヒノケンは…ケチだし、頭そんな良くないし、エロいし、下ネタとかたまに本気でひくけど…」

「あの…自分で言うのもなんだけど、フォローしてヨ」

「ああ…ごめん、だから…偽善者とかじゃないって」