「お前、ゼータク言うなよ!人間、顔じゃないよ?ハートよ、ハート♪」

ヒノケンは自分の胸ぐらをつかんで熱く語った。

「何人くらいでやるの…?」

「おっ、伊澄ちゃんも興味もった~?」

「興味……ってゆうか」

伊澄は少し俯いた。

「ばっか。お前のテンションがおかしいから心配してんだよ」

「大丈夫だって!人数は~大体5対5くらいかな」

そう言って両手で"5"を作って見せた。

「5人て…他の奴ら知ってんの?」

「ん、まだ」

「誰誘うの?」

伊澄は真剣な眼差しでヒノケンを見つめた。

「んー…俺・土谷・キノは…微妙だし…」

指折ながら悩んだ。

「あいつは呼んでも来ないだろ。てか聖也って今彼女とどうなってんの?」

「さー。」

「み、水澤くんは?」

伊澄はしつこく食い下がった。

「あ~。直人もなんか微妙だよな」

ヒノケンはまた顔をしかめた。

「なんで微妙なの?」

「なんか元カノからヨリ戻したいって言われたって」