「決まってまぁす♪後は、場所と日時だけでぇす」

ヒノケンは土屋にケータイのメール画面を開いて見せた。


"了解★場所は~どこにする~?? Rie"

「えっ…Rieちゃんて…誰?」

「俺の同中に紹介してもらった★同じクラスの子らしんだけど、可愛くね?いつもメールの終わりにRieって~」

ヒノケンはギャルみたいにキャッキャッと喜んでいた。

「…メールだけじゃわかんねーだろ」

「はい、送られた写メ見たい人~」

天井に向かって大きく挙手するヒノケンにつられて、土屋も控えめに手を上げた。

「興味あんじゃねーか♪ほら、これ!右の子ね」

「…………よくわからん」

それはプリクラを直接写メで撮った様で、髪型や制服の着こなしでギャル系なのはわかるが、肝心の顔はぼやけて見えなかった。

「まーでも大体雰囲気はわかったっしょ?」

「わかったけど…こう…上から撮ったのじゃなくてさ。今って、プリ機から撮ったやつ直接ケータイに送られたりとかできるじゃん。そーゆーのはないの?」