「そっか……彼女に、会いたい?」

「………微妙。伊澄ちゃん、俺…どうすれば」

「GOーKON!しようじゃないか」

土屋の言葉を遮るように、いきなり保健室にヒノケンが乱入してきた。何故か、つけヒゲをつけている。

「お前、何キャラだよ!!」

「わたくし、本日の合同コンパの支配人でーす♪」

つっこまれても、キャラを崩さずに答えた。

「うわっ、すでに合コンノリだし!うっぜー」

「合コンしようじゃないか!青年!!」

「何かあったの…火野くん」

伊澄は心配そうにヒノケンを見上げた。

「何もないよ、セニョリータ……大体、何故みんな合コンをしない?!新しい出会いの場、絶好の機会ではないか!!」

「……お前、セニョリータの意味わかってんのかよ」

ガッツポーズを決めたヒノケンに、土屋は呆れてつっこんだ。

「……さぁ、場所はどこにする?」

ヒノケンは優しく土屋に手を差し伸べた。

「無視かよ!つーか相手はもう決まってんのかよ」