「つーか、伊澄ちゃんコイツに男紹介してもらえば?」

「え…!いい、いいっ!」

聖也のありえない提案に、伊澄は思い切り首を横にふった。

「こいつ、友達多いし。いろんなのいるよな。医者とか…なっ」

確認するように、聖也はりょうに視線を送った。

「うん。てか先生彼氏おらんの?美人だからりょういると思ってた!!」

「そこは聞いちゃダメっ」

ヒノケンはすっぱい顔して口の前にバツを作った。


「1年とき、俺らのクラスで彼女いるやつ大抵こいつの紹介だったし。こう見えて口堅いし…でも、ヒノケン口軽いよな」

「うん。軽い!」

悪びれもなく、真顔で頷いた。

「じゃ、ダメじゃない…」

ついため息をついてしまった。

「うーん…」

他の三人も頭を悩ませた。

「じゃなくてっ!私教師なんだから、生徒に紹介なんかしちゃダメなのっ!!」