「えっと……一週間くらい前かな」

「あっ……あの日じゃね?俺とキノが保健室入ったらりょうが泣いてて…」

ヒノケンがパチンと手を鳴らした。

「あっ………」

言われてみれば、そんな事もあった。りょうが機嫌悪いのは珍しい事でもないので、そこまで気にはかけていなかったが……。

「聖也、それどこで聞いた?」

キノを気にかけながらも、直人が聞いた。

「あいつの彼氏3年じゃん。俺の先輩が、そいつと同じクラスなんだよ……で、先輩と一緒に飲みに行ったときに聞いた」

「なるほどな」

交友関係の広い聖也は、情報収集も早い。

「でもあいつすぐ彼氏できるからな…すぐ別れるけど」

「今回どんくらい?」
土屋もタバコに火をつけた。

「んー……2ヶ月くらい?」

「みっじか!!俺の10分の1じゃん………ん?10分の1?」

「お前ら24ヶ月だから12分の1だろ」

?になっている土屋に直人がつっこんだ。

「まぁこんなもんじゃない?お前らが長すぎだって」

「なんだよヒノケンまで」