―3年前―






「泉~♪」

「おっ!怜。どうした?」

4年前、ウチ、水無月怜は小林泉と付き合っていた。
泉はウチの学校の先生。
本当は付き合うとかダメなんだけど…。


「今度の日曜日、クリスマスプレゼント買いに行こ!」

「俺にくれるの…?」

「えっ?分かんな~い♪」

「怜~(泣)」

「えへへ~♪」


幸せだった…。大好きな泉と一緒にいられて。あの時までは…。




「お待たせ~!」

「遅い!寒かったし…。」

「ごめんね…。」

「イイって!いこ!」

ウチと泉、2人何も言わずとも自然と手を握る。カレカノみたい♪(カレカノだし…。)



「これとかよくない?」

「おっ!イイじゃん♪」

泉はウチにリングを、ウチは泉にネックレスを買った。
絶対似あうよコレ!


「今日はアンガト♪」

「イイって。」

「じゃあクリスマスにね♪」

「おう。じゃあな。」

「バイバイ。」


そうしてウチと泉は別れた。








この時気づけばよかったんだ…。

彼女の視線に。彼女の気持ちに。




そうすればこんなコトにはならなかったのに…。