「純粋なオトメの目」

「……、……ほー」

「何よ、今の間は」

「別にぃ、純粋な乙女には見えない、なんてカケラも思ってませんよ」


……思ってんじゃない。

あたしは素早く足を伸ばして、隣にあった里村葉の足を踏みつけた。

小さな悲鳴が聞こえたけど、完全無視。


どうせあたしは派手な格好してるわよ。間違っても乙女になんて見えないわよ。