智彦と別れてから約一ヶ月。
さすがにもうあいつの姿を見かけても、腹が立ったり涙が出たりってことはなくなった。
複雑な気持ちではあるけどね。吹っ切れたわけじゃないけど、諦めがついたって感じかな。
だから最近は知世や亜紀がからかいのネタにして、あの失恋も少しずつ笑い話になってきてる。
ホント、持つべきものは友だよね。
でもまだ次の恋を見つける気にはならなくて、せっかくのバレンタインもみんな用にマーブルケーキ作って終わっちゃった。
はー、花の女子高生がなにやってんだろ。
「……来年こそは男運に恵まれますように」
思わずこぼれた呟きは、けっこう本気だったりする。
するとそれを聞きとがめた晴香があきれたようにこっちを見た。
「ちょっとメイ、気が早いわよ。まだ今年が始まったばっかりなんだから」
「だってあたしだけトキメキがなくてさみしいんだもん」
ちょっと子供みたいにダダをこねてみる。
本当はあたしもバレンタイン気分を味わいたいんだよ。みんなと一緒に。
さすがにもうあいつの姿を見かけても、腹が立ったり涙が出たりってことはなくなった。
複雑な気持ちではあるけどね。吹っ切れたわけじゃないけど、諦めがついたって感じかな。
だから最近は知世や亜紀がからかいのネタにして、あの失恋も少しずつ笑い話になってきてる。
ホント、持つべきものは友だよね。
でもまだ次の恋を見つける気にはならなくて、せっかくのバレンタインもみんな用にマーブルケーキ作って終わっちゃった。
はー、花の女子高生がなにやってんだろ。
「……来年こそは男運に恵まれますように」
思わずこぼれた呟きは、けっこう本気だったりする。
するとそれを聞きとがめた晴香があきれたようにこっちを見た。
「ちょっとメイ、気が早いわよ。まだ今年が始まったばっかりなんだから」
「だってあたしだけトキメキがなくてさみしいんだもん」
ちょっと子供みたいにダダをこねてみる。
本当はあたしもバレンタイン気分を味わいたいんだよ。みんなと一緒に。