「でも、どうすんの? 放課後、渡しに行く予定だったんでしょ?」
晴香は夜に彼氏と会って渡すらしいけど、亜紀は学校の帰りに相手のところに寄るって言ってたはず。
そんなあたしの疑問に、亜紀はどこかバツが悪そうにバッグの中を探った。
「……もしもの時のために予備買ってたもん」
そして出てきたのは有名チョコメーカーのパッケージ。
あたしたちは亜紀の準備のよさに遠慮なく笑い出した。
「ちゃんと自分で予想してたんじゃない!」
「違うわよ、メイ。わたしが念のため買っておけって言ったのよ」
「さすが晴香!」
「な、何も言い返せない……」
がっくりとうなだれる亜紀に、知世が笑いながら「まあまあ」と肩を叩いた。
晴香は夜に彼氏と会って渡すらしいけど、亜紀は学校の帰りに相手のところに寄るって言ってたはず。
そんなあたしの疑問に、亜紀はどこかバツが悪そうにバッグの中を探った。
「……もしもの時のために予備買ってたもん」
そして出てきたのは有名チョコメーカーのパッケージ。
あたしたちは亜紀の準備のよさに遠慮なく笑い出した。
「ちゃんと自分で予想してたんじゃない!」
「違うわよ、メイ。わたしが念のため買っておけって言ったのよ」
「さすが晴香!」
「な、何も言い返せない……」
がっくりとうなだれる亜紀に、知世が笑いながら「まあまあ」と肩を叩いた。